令和4年9月22日(木)に、県教育委員会に対して来年度教育予算に関する交渉を行いました。
本組合からの要求要望項目は主に以下の6点です。
1.学校管理運営費など、教育費の増額について
2.ICT教育、校務の情報化、学習環境整備など、施設設備の拡充・整備について
3.「個に応じた教育」推進、「芯の通った学校組織」推進など、教職員の定数について
4.スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカー配置拡充、防災対策など、生徒の安全・安心確保について
5.臨時・非常勤職員の待遇改善、教職員の健康支援体制、働き方改革推進など、教職員の福利厚生・勤務条件・待遇改善について
6.教員免許認定講習、教員免許更新制度発展的解消後の研修制度など、教職員の研修について
具体的な重点要求要望項目として、今回の交渉で特に取り上げた項目のうち、4点をご紹介します。
①教室の換気をしながら冷房を使用している結果、光熱費が例年以上の高額になっている。感染症対策上やむを得ない事であり、各校への財政支援を是非ともお願いしたい。
②新学習指導要領へ移行したが、電子黒板対応のデジタル教科書の購入が認められていない実態がある。ソフト面の充実は不可欠であり、デジタル教科書の購入許可および財政支援をお願いしたい。
③爽風館高校定時制の生徒達への1人1台貸与タブレットは、他の全日制高校から回収された型落ち、旧式の「お下がり」があてがわれており、決して看過できない状況である。至急、他の高校と同様のタブレットに更新するよう強く要求する。また、同校通信制にはそもそも生徒用タブレットが整備されておらず、通信制生徒に貸与できていない。こちらも改善を強く要求する。
④ウェブ会議、授業動画配信等で使用する「ウェブスタジオ」に冷暖房設備が整備されていない。特に夏は40度近くになり汗だくになる。大規模工事が難しいなら、移動式の「スポットクーラー」を全校に標準配備して頂きたい。ウェブスタジオだけでなく、廊下での業務や、屋外での体育的行事での救護活動にも活用できる。費用対効果は高いと考えている。
以上のように、大分県公高教は教職員の職場環境や待遇の改善だけではなく、子供達の学習環境改善にむけた要求・要望活動も行っております。学校現場でお困りのことがありましたら、ぜひ大分県公高教までご相談下さい。
大分県公立高等学校教職員組合(大分県公高教)
執行委員長 本郷 宏志